戦略設計ツール商品群 × 顧客セグメント / 単一事業・垂直統合・B2B卸

未保存の変更なし

このツールで行うこと(全体像)

「誰に・何を・どう戦い、どこを捨てるか」を9つのステップで組み立てます。ステップは多く見えますが、大きくは3つのまとまりです。まず言葉で戦略を描き、次に実在の顧客と数字で確かめる、という一本の流れになっています。営業の「売り方」だけでなく、それを支える製造の実力(品質・原価・供給/QCD)も途中で重ね、絵に描いた戦略とつくり手の現場がずれていないかを確かめます。一度に完璧を目指さず、行き来しながら精度を上げれば十分です。

A. 描く

現状を整理し、方針と対象を決める

  • 1
    現状整理|自社と市場を書き出す
  • 2
    全体方針|会社としての方針を定める
  • 3
    登録|商品群と顧客を登録する+製造の勝ち筋(QCD)も添える
  • 4
    戦略マップ|現状から目標の規模を置く

B. 確かめる

描いた戦略を、根拠と実在の顧客で検証する

  • 5
    根拠の点検|動かすセルに根拠はあるか+製造(QCD)が攻めを支えるか
  • 6
    顧客で検証|実名の顧客で確かめる
  • 7
    選ぶ・捨てる|戦略を確定する

C. 裏付ける

数字で成立するかを確かめ、通しで見直す

  • 8
    数字で裏付け|必要売上を逆算・割り付け
  • 9
    全体レビュー|通しで問い直す

各ステップには🧭 壁打ちAIがいます。AIは答えを出さず、考えの穴を突く「問い」だけを返します。判断はご自身で行います。進み具合はExcelに保存でき、次回そこから再開できます。

自社と市場を書き出す① 現状整理

戦略を組む前に、自社と市場の現状を一度すべて書き出します。ここは発散の段階で、整理は後の画面で行います。ここで書いた内容は、この後の全体方針・登録・AIによる壁打ちの土台になります。

この画面で行うこと
  1. 強み・弱み・機会・脅威の4欄に、思い浮かぶ内容を書き出す(箇条書きで構いません)。
  2. 正しさよりもを優先する。整理は後の画面で行います。
  3. 記入できたら「次へ」で② 全体方針へ進みます。

強み・弱み・機会・脅威

内部(自社の強み・弱み)と外部(市場の機会・脅威)を、思いつくまま挙げてください。

S|強み

内部・プラス|加工技術、海外調達拠点、顧客基盤、立地…

W|弱み

内部・マイナス|不足、かつては強みだったが今は足かせ…

O|機会

外部・プラス|需要、規制、競合撤退、新技術…

T|脅威

外部・マイナス|需要減、値下げ圧力、新規参入…

ここで書いた内容が、この後の3か所で効いてきます

  1. 全体方針の根拠:次の画面で方針を定めるとき、このSWOTが根拠になります。「強み=自社加工の提案力」が、方針を一方へ寄せる理由になります。
  2. 壁打ちAIの前提:AIには毎回このSWOTを渡します。「脅威に値下げ圧力を挙げているのに、コスト競争力の商品を伸ばそうとしているのは整合的か」と、記入した内容を引いて問い返せます。
  3. 顧客検証からの見直し:後の検証での気づきを、ここに戻せます。「脅威と捉えていた層が、実は安定供給を求める機会だった」と、最上流の認識を更新できます。
🧭 壁打ちAI(SWOTへの問い)
4欄をある程度記入してから「書き出しに問う」を押すと、見落としがちな観点や、強み・弱みの裏返し、機会と脅威の取り違えなどを問い返します(答えや追記は行いません。記入はご自身で進めてください)。

会社としての方針を定める② 全体方針

「誰に何を」を考える前に、会社としての方針を定めます。各軸のスライダーは、中央(未設定)に置かずどちらか一方へ明確に寄せるのが要点です。すべてを狙う方針は、方針がないのと同じになります。ここで定めた方向が、この後の商品ポジション・セグメント・捨てる判断すべての基準になります。

この画面で行うこと
  1. 5本のスライダーを、中央を避けて左右どちらかに寄せる。
  2. 迷う場合は「今期、現実にどちらを選ぶか」で判断する。両取りは避ける。
  3. 込めた考えをメモに残しておくと、後のAIによる壁打ちで活きます。

会社の方針・5軸

0=左端 / 100=右端 / 50=中央(未設定)。一方へ明確に寄せるほど、後段の判断がぶれにくくなります。

商品群と顧客を登録する③ 商品・顧客の登録

戦略の対象となる商品群と顧客を登録します。商品群はポジション(何で勝つか)方針(どうするか)選ばれる理由の3つで捉えます。顧客セグメントは自社の言葉で切り口を決めて登録します。ここで粒度や切り口がずれると後段すべてに影響するため、AIの壁打ちで見直せます。

この画面で行うこと
  1. 商品群:名称+ポジション(高付加価値/コスト競争力/未決着)+方針(育てる/維持/撤退)+選ばれる理由(必須)を記入。
  2. 顧客セグメント:名称+切り口メモ+育成可能性を記入。切り口は「当て方(商品・売り方)が変わる線」で分ける。
  3. 「未決着」は保留の逃げ場ではなく宿題の印です。後段で決着を求められます。
  • ポジション=その商品群でどう勝つか。高付加価値/コスト競争力/まだ決まっていない(未決着)。
  • 選ばれる理由=顧客がなぜこれを選ぶのか。書けない=実は未決着、と気づくための必須欄。

1商品群(何を)

主力・稼ぎ頭・入口といった役割ではなく、「何で勝つか(ポジション)」で捉えます。1行につき1つの商品群を登録します。

ポジションの決め方に迷ったら
高付加価値:加工・デザイン・産地・ブランドなど、価格以外の理由で選ばれる。
コスト競争力:価格・調達力・量産効率で選ばれる。安さ/供給力が武器。
未決着:数は出ているが「なぜ選ばれるか」を言い切れない。ここに選ばれる理由を書こうとして手が止まったら、それが未決着のサイン。逃げ場にせず、後段で決着させます。

2顧客セグメント(誰に)

「石材店」で一括りにせず、当て方が変わる線で切ります。何で切ったかを自分の言葉でメモしてください。

切り口に迷ったら
業種(石材店)は切り口になりません。売る商品や売り方が変わる線で切ります。例:取引の深さ(提案が効く/価格しか見ない)、エンド用途(墓石/建築・造園)、地域、規模。
育成可能性=こちらの提案でボリュームを伸ばせる余地。高いほど「攻める根拠」になり、低いほど「守る/薄利前提」になります。
全体方針の振り切り
🧭 壁打ちAI(切り口への問い)
商品群かセグメントを合わせて2つ以上登録してから押すと、粒度のばらつき・切り口の重複・「未決着なのに選ばれる理由が書けている(=実は決着している)」といったズレを問い返します。分類や命名の代筆はしません。

現状から目標のボリュームを置く④ 戦略マップ

商品群×セグメントの各セルに、現在の売上規模(現状ボリューム)と、今後めざす規模(目標ボリューム)を大・中・小で置きます。現状と目標がずれるセルが、動かそうとしている場所=戦略です。取引のないセルは空欄のままで構いません。

この画面で行うこと
  1. 取引のあるセルで、上段=現状(現在の売上規模)を 小・中・大 から選ぶ。
  2. 下段=目標(今後めざす規模)を 小・中・大 から選ぶ。
  3. 現状≠目標のセルは自動でハイライトされ、矢印(↑伸ばす/↓落とす)が付きます。取引がなければ両方とも空欄のままにします。
接続の強さという別項目は設けていません。「主力に据える」は「目標を大にする」で表現します。現状が大なのに目標を上げていない、または下げているセルは、後の画面で「なぜ動かすのか(動かさないのか)」を問われます。
現状(上段・実線) 目標(下段・破線→確定で実線) 伸ばす 落とす
🧭 壁打ちAI(現状把握への問い)
現状ボリュームを置いてから押すと、「未決着なのに現状が大=選ばれる理由が定まらないまま最大の売上になっている」「育成可能性が低いセグメントを伸ばそうとしていないか」といった、現状と方針のねじれを問い返します。

動かすセルに根拠はあるか⑤ 根拠の点検

現状と目標がずれるセルが、動かそうとしている戦略の要所です。ここでは各セルについて、その変更を支える根拠(セグメントの育成可能性・商品のポジション・選ばれる理由・全体方針との一致)が揃っているかを並べます。根拠が薄いまま動かそうとしているセルは、色で示します。

この画面の見方
  1. ↑伸ばすセル:育成可能性は高いか/ポジションと選ばれる理由は攻めを支えているか/方針と向きが合うか。
  2. ↓落とすセル:落とす根拠(薄利・惰性・方針と逆向き)があるか。
  3. 根拠が揃うセルは、薄いセルはクレー色(要再考)で表示します。この判定はあくまで候補で、確定は次の画面以降で行います。
🧭 壁打ちAI(根拠への問い)
動かすセルが1つ以上あるとき押せます。「そのセルを伸ばす根拠は本当にあるか」「選ばれる理由と育成可能性はその変更を支えているか」「未決着のまま大きく動かそうとしていないか」を問い返します。

実名の顧客で確かめる⑥ 顧客で検証

動かそうとしているセルは、机上では妥当に見えても、具体的な1〜2社に当てはめると綻びが見えることがあります。実名で顧客を思い浮かべ、その変更が実際に起こせるか、想定とずれていないかを確かめます。気づいたことは下に記録し、必要なら前の画面に戻って直してください(回数の制限はありません)。

この画面で行うこと
  1. 動かすセルごとに、当てはまる実名の顧客を1〜2社挙げる。
  2. その顧客で、狙った変更(伸ばす/落とす)が現実に起こせるか、懸念点をメモする。
  3. 「セグメントの切り方が違った」と気づいたら、下のフィードバックへ記録し、必要なら前の画面で直す。

セグメント定義へのフィードバック

検証で「切り口が違った」と気づいた点を記録します。必要なら「③ 商品・顧客の登録」に戻って直せます(回数の制限はありません)。

戦略を確定する⑦ 選ぶ・捨てる

戦略とは、やらないことを決めることでもあります。各セルを残す/捨てるで確定します。捨てる場合は理由を記入します。捨てるセルが1つもない計画は、すべてを狙う=戦略がないのと同じです。ここで戦略が形になります。

この画面で行うこと
  1. ボリュームを置いた各セルを残す/捨てるで確定する。
  2. 捨てるを選んだ場合は、捨てられる理由を一言で記入する。
  3. 捨てるが0件の場合は「戦略未確定」の警告が表示されます。

必要売上を逆算し割り付ける⑧ 数字で裏付け

目標利益から必要売上を逆算し、残したセルへ構成比で割り付けます。前年の構成比は、「④ 戦略マップ」で置いた現状ボリューム(大中小)から自動概算します(重みは調整可能)。合計が100%に届かない、または特定のセルに無理な伸びが乗る場合は、前の画面に戻って見直します。

この画面で行うこと
  1. 前年実績と目標利益・利益率を入力し、必要売上を逆算する。
  2. 残したセルへ今年の構成比%を割り付ける(捨てたセルは対象外)。
  3. 前年比の伸び率と合計100%を確認し、無理があれば戻り先を検討する。

A必要売上の逆算

必要売上高(KGI)
目標利益と利益率を入れると逆算されます。

B残したセルへ割り付け

今年の構成比%を入力すると金額に展開されます。前年%は「④ 戦略マップ」の現状ボリュームから自動概算します(下の重みで調整)。捨てたセルは対象外です。

現状ボリューム→前年%の重み: (大と小の差が実額に近づくよう調整)
🧭 壁打ちAI(数字への問い)
必要売上と割り付けを入力してから押すと、「捨てた分を、残りのセルの無理な伸びで埋めていないか」「『④ 戦略マップ』で伸ばすと決めたセルに、実際に数字が乗っているか」を問い返します。

通しで問い直す⑨ 全体レビュー

ここまでの定性(誰に何を・選ぶ/捨てる)と定量(KGI・割り付け)を通しで突き合わせます。まず自動判定で見えている矛盾を洗い出し、次にAIがより深い噛み合わせを問いとして返します。いずれも答えは提示しません。判断はご自身で行ってください。
上の要点をまるごとAIに渡し、噛み合っていない箇所を問いにして返します。
🧭 通しの問い
これは評価ではなく問いです。気になった問いには、前の画面に戻って向き合ってください。