この一枚で、戦略を「描く → 確かめる → 裏付ける」
中心にあるのは戦略マップです。どの商品群を、どの顧客(新規/既存)で、どのエリアで伸ばし、どこを縮小・撤退するかを一望します。①〜③はそのマップを描くための材料集め、⑤〜⑦はマップの検証と確定、⑧は数字での裏付けです。
A. 描く
材料をそろえ、戦略マップに置く
- 1
現状把握|自社と市場・稼ぎ方
- 2
商品・顧客の登録|商品群と新規/既存
- 3
戦略マップ|エリア別に現状→目標を置く
B. 確かめる
描いた方針を、根拠と実在の顧客で検証する
- 4
根拠の点検|マップの方針はSWOTと整合するか
- 5
顧客で検証|優先度順に代表顧客で確かめる
- 6
方針の仕分け|決定と再考に分ける
C. 裏付ける
数字で成立するかを確かめ、通しで見直す
- 7
戦略マップへの割り振り|必要売上を逆算・配分
- 8
全体レビュー|通しで問い直す
自社と市場を書き出し、稼ぎ方を定める① 現状把握
戦略マップを描く前に、自社と市場の現状を書き出します。あわせて、会社として何で稼ぐかを一つ選びます。ここで書いた内容が、この後の登録・マップ・AIの壁打ちの土台になります。
この画面で行うこと
- 強み・弱み・機会・脅威の4欄に、思い浮かぶ内容を書き出す(箇条書きで構いません)。
- 稼ぎ方を一つ選ぶ。会社全体の収益の重心を宣言します。個々のマスの判断はマップで行います。
- 記入できたら「次へ」で② 商品・顧客の登録へ進みます。
強み・弱み・機会・脅威
内部(自社の強み・弱み)と外部(市場の機会・脅威)を、思いつくまま挙げてください。
S|強み
内部・プラス|加工技術、海外調達拠点、顧客基盤、立地…
W|弱み
内部・マイナス|不足、かつては強みだったが今は足かせ…
O|機会
外部・プラス|需要、規制、競合撤退、新技術…
T|脅威
外部・マイナス|需要減、値下げ圧力、新規参入…
ここで書いた内容が、この後で効いてきます
- 戦略マップの土台:強みと稼ぎ方が、どのマスを伸ばし、どこを縮小するかの判断基準になります。
- 壁打ちAIの前提:AIには毎回このSWOTと稼ぎ方を渡します。「脅威に値下げ圧力を挙げているのに、単価で稼ぐと決めているのは整合的か」と問い返せます。
- 根拠の点検(④):マップの各方針が、このSWOTと噛み合っているかを後で突き合わせます。
🧭 壁打ちAI(SWOTと稼ぎ方への問い)
4欄をある程度記入し、稼ぎ方を選んでから「書き出しに問う」を押すと、見落としがちな観点や、強みと稼ぎ方のねじれ、機会と脅威の取り違えなどを問い返します(答えや追記は行いません)。
商品群と顧客を登録する② 商品・顧客の登録
戦略マップの縦軸になる商品群を登録します。顧客は新規/既存の2区分で捉えるため、ここでは登録不要です。商品群の粒度がずれると後段すべてに影響するので、AIの壁打ちで見直せます。
この画面で行うこと
- 商品群:名称と選ばれる理由を記入する。1行につき1つ。
- 顧客は新規/既存の2区分で扱うため、個別登録はしません。エリアは本社・関西・関東・九州の4つ固定です。
- 「選ばれる理由」が書けない商品群は、勝ち方がまだ定まっていないサインです。
1商品群(何を)
主力・稼ぎ頭といった役割ではなく、「顧客がなぜこれを選ぶか(選ばれる理由)」で捉えます。1行につき1つの商品群を登録します。
選ばれる理由に迷ったら
顧客がその商品群を選ぶ理由を、価格/品揃え/産地/加工/納期/惰性…などから具体的に書きます。書こうとして手が止まったら、それは勝ち方がまだ定まっていないサインです。逃げずに、後段のマップと検証で決着させます。
稼ぎ方
🧭 壁打ちAI(商品群への問い)
商品群を2つ以上登録してから押すと、粒度のばらつき・分け方の重複・「選ばれる理由が書けていない=勝ち方が未定」といったズレや、稼ぎ方との噛み合わせを問い返します。分類や命名の代筆はしません。
エリア別に現状→目標を置く③ 戦略マップ
エリア(本社・関西・関東・九州)ごとに、商品群×新規/既存の各マスへ現状と目標の売上規模を大・中・小で置きます。現状と目標の差から、伸ばす・守る・縮小・新規・撤退といった意思決定の方針が自動で表示されます。取引のないマスは空欄のままで構いません。これがこのツールの中心です。
この画面で行うこと
- 上のタブでエリアを切り替える。各エリアで、商品群(行)× 新規/既存(列)のマスを埋める。
- 各マスで上段=現状、下段=目標を 小・中・大 から選ぶ。差分に応じて方針ラベルが付きます。
- 「伸ばす/新規」を含む商品群には、勝ち筋(Q品質/C原価/D納期)を一つ選べます(商品群単位)。
現状→目標の差が、そのまま方針になります。小→大=伸ばす、大→大=守る、大→小=縮小、無→有=新規、有→無=撤退。現状が大のまま目標を上げない/下げるマスは、後の画面で「なぜ動かす(動かさない)のか」を問われます。
伸ばす
新規
守る
縮小
撤退
現状維持
🧭 壁打ちAI(マップへの問い)
現状・目標を置いてから押すと、「エリアをまたいで攻めを広げすぎていないか」「新規に賭ける根拠はあるか」「現状大を放置していないか」「稼ぎ方と伸ばす先が噛み合っているか」といったねじれを問い返します。
マップの方針はSWOTと整合するか④ 根拠の点検
戦略マップで「動かす」と決めた方針(伸ばす・新規・縮小・撤退)を並べ、①で書いたSWOTと噛み合っているかを点検します。強みが支えていない攻め、脅威を無視した拡大、弱みを抱えたままの新規は、色で示します。
この画面の見方
- 動かすマスごとに、強み・弱み・機会・脅威を並べ、その方針を支える材料があるかを見ます。
- 強み・機会が方針を支えていれば緑、支える材料が薄い/脅威・弱みと逆行していればクレー色(要再考)。
- この判定は候補です。確定は「⑥ 方針の仕分け」で行います。
🧭 壁打ちAI(整合への問い)
動かす方針が1つ以上あるとき押せます。「その攻めを支える強みは本当にあるか」「挙げた脅威と逆を向いていないか」「弱みを抱えたまま新規に踏み込んでいないか」を、書かれたSWOTを引いて問い返します。
優先度順に、代表顧客で確かめる⑤ 顧客で検証
戦略マップで決めた方針をエリアごとに分け、各エリアの中で優先度順に並べます。上から順に、その方針が実際に起こせるかを、実名の代表顧客を2〜3社思い浮かべて確かめます。並び順はエリア内で上下ボタンで入れ替えられます。机上で正しく見えても、具体の顧客に当てると綻びが見えることがあります。
この画面で行うこと
- 方針はエリア(本社→関西→関東→九州)ごとにまとまり、各エリア内は伸ばす→新規→守る→縮小→撤退の順、同順内は差分の大きい順に並びます。必要なら同エリア内で上下に並べ替える。
- 各方針に、当てはまる実名の顧客を2〜3社挙げ、その方針が現実に起こせるか懸念をメモする。
- 「この見立ては違った」と気づいたら、前の画面(マップ)に戻って直す(回数の制限はありません)。
方針を仕分ける⑥ 方針の仕分け
戦略マップの方針を一覧にし、それぞれ決定/再考で確定します。「再考」を選ぶ場合は、引っかかっている点を記します。すべてを「決定」にした計画は、立ち止まる余地を残していないとも言えます。迷いのある方針を「再考」に印を付けることで、どこを持ち帰って考え直すかが見えます。
この画面で行うこと
- マップで方針が付いた各マスを決定/再考で仕分けする。
- 再考を選んだ場合は、何が引っかかるのかを一言で記入する。
- 「再考」が0件の場合は「本当に全部決めきれたか」の確認が出ます。
戦略マップへの割り振り⑦ 数字で裏付け
目標利益から必要売上を逆算し、金額(絶対額)で割り振ります。まず必要売上をエリアへ配分し、次に各エリアの中でマスごとに配分します。金額を入れると、必要売上に対する構成比%が自動で表示されます。エリア合計が必要売上に、各エリアのマス合計がそのエリア配分額に一致するかで検算します。
この画面で行うこと
- 前年実績と目標利益・利益率を入力し、必要売上を逆算する。
- 必要売上を4エリア(本社・関西・関東・九州)へ金額で配分する。合計が必要売上に合うか確認。
- エリアタブを切り替え、その中の各マスへ金額で配分する。マス合計がエリア配分額に合うか確認。
A必要売上の逆算
必要売上高(KGI)
—
目標利益と利益率を入れると逆算されます。
Bエリアへ配分
必要売上を4エリアへ金額で配ります。右に必要売上に対する構成比%が表示されます。合計が必要売上に一致するのが目安です。
Cマスへ配分
エリアタブを切り替え、その中の各マスへ金額で配ります。マス合計がそのエリアの配分額に一致するのが目安です。%は必要売上全体に対する構成比です。
🧭 壁打ちAI(数字への問い)
必要売上とエリア・マスへの配分を入力してから押すと、「伸ばすと決めたマスに実際に金額が乗っているか」「エリア配分の重心は稼ぎ方と噛み合うか」を問い返します。
通しで問い直す⑧ 全体レビュー
ここまでの定性(誰に何を・選ぶ/捨てる)と定量(KGI・割り付け)を通しで突き合わせます。まず自動判定で見えている矛盾を洗い出し、次にAIがより深い噛み合わせを問いとして返します。いずれも答えは提示しません。判断はご自身で行ってください。
上の要点をAIに渡し、噛み合っていない箇所を問いにして返します(答え・点数・修正案は返しません)。